IC7000マイク端子活用基板

IC7000のマイク端子はRJ45(PC用LANケーブルと同じ)コネクタになっています。
このマイクコネクタには、PTTコントロール、音声用の配線以外に、エレキーと外部キーパッドが接続できるように設計されています。
外部キーパッドとは、4つの押しボタンからなるBOXで、純正品にはないので各自自作する必要があります。
この外部キーパッドの押しボタンを押すことによってCW、音声メモリを呼び出すことができます。
外部キーパッドの機能を使う場合は、マイク端子に外部キーパッドを接続するのに加えてIC7000内部で設定を変更する必要があります。
取説P121 Ext Keypad(VOICE) Ext Keypad(KEYER)の設定をONにします。

回路図は以下の通りで、2つのRJ45オスコネクタ間の8ピンをパラレルに接続します。(渡り配線)途中にピンヘッダを置きジャンパしておきます。
こうしておくと必要なときに渡り配線を無効にできるからです。
PTT用の端子、メモリ呼び出しボタン用の端子、CWパドル用の端子を外部に取り出せるようにピンヘッダに配線します。
パドルとメモリ呼び出しは同じ線(2)を使うのでジャンパスイッチを設けどちらか選択できるようにしておきます。


下が完成した基板です。
大きさは約42mm*43mm位です。
画像の右側のコネクタ(ケーブルが挿入されている方)をIC7000のマイクコネクタに接続し、左側のコネクタに純正のマイクを接続します。
(IC7000から音声配線に8Vの直流が印加されるので、純正でないマイクをつかうときには、カップリングコンデンサ等で直流をカットする必要があります。)




エレキーのパドルはIC7000本体に接続もできるので本体側に接続するこにします。
PTT、外部キーパッドを使えるようにケースに収めた写真が以下のものです。
IC7000と純正のマイクの間にこのBOXを挿入する形で使います。



箱の内部は以下の通りです。



基板からの配線は以下の通りです。
左の8対のジャンパは2つのRJ45コネクタの各ピンを接続するための渡り配線です。これは、通常すべてジャンパ状態にして
おきますが、信号線を取り出す必要がでてきたときに簡単にできるように考えて準備しました。
ジャンパJP2は写真のように上の対をジャンパすると、外部キーパッド(JP3に接続する4つの押しボタン)が有効になり、
MEM1ボタンを押すとメモリ1に保存された内容を送信します。CW、SSBモードに応じて保存された内容を送信します。
JP2の下の対をジャンパするとJP4に接続されたパドルがエレキーとして使えます。IC7000本体の後部にパドルを接続できるので
この用途ではあまり使われないとおもいます。
JP5はPTT用で、製作例ではフットスイッチが接続できるように6.3mmプラグを想定しています。






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